親知らずの抜歯の体験談を書いてみます。
ちなみに僕の一番の後悔は、口腔外科が無い『町医者の歯医者さん』に行ってしまったことです。
親知らずを治療するときは、看板に『口腔外科』の文字がある歯科に行きましょう!
僕は町医者の歯医者さんからの紹介で総合病院で抜歯をすることになりましたが、これが少し遠くて大変でした。
最寄り駅に口腔外科の歯医者さん(町医者)もあったので、そちらに行っておけば良かったです。。。
それでは、語っていきます。
1.親知らずの症状
親知らずの症状は、奥歯でモノを噛むと痛い、です。
僕が親知らずに気付いたのは、食事の時です。
日に日に痛みが増してきて、しまいには食事の時に片側の歯でしか噛めず、食事がままならなくなりました。
実はこの状態になるのは3ヶ月ぶりの2回目でした。
前回は念入りに歯磨きしてたら治ったのです。
今回も淡い期待を込めつつ、一週間程様子を見ましたが…
治る気配が無いどころか、痛みが強くなってきましたので歯医者へ行って来ました。
2.歯医者(町医者)の初診
親知らずが痛くなってから始めて歯医者に行ったことについてです。
歯医者の初診での流れは、問診→レントゲン→処置でした。
2-1.問診
まずは、口の中を見せます。
歯医者さん『あ~大分腫れてるね~かわいそうだ』
これくらいのやり取りですぐにレントゲンを撮ることに。
ここまで1分くらいです。
親知らずの原因
親知らずの原因は、口の中の細菌に身体が負けるからだそうです。
腫れるという形で身体がSOSを出すみたいです。
生えかけの親知らずと、その周りの歯茎(歯肉)の隙間は食べかすや歯垢が溜まりやすいのは有名ですよね。
そのような口内の環境かつ、身体の抵抗力が弱ると、今回の私のように腫れてしまうようです。
確かに、腫れる前は2日連続で外泊をしていました。
私は自宅以外ではよく眠れない体質です。
しかも外泊翌日は疲れすぎて、夕方に帰宅するなり、歯も磨かずに翌朝まで寝てしまいました。
これが追い討ちになってしまったのでしょう。
2-2.レントゲン撮影
小さな歯医者さんなので、直ぐにレントゲンを撮りました。
私の親知らずは上下左右4箇所生えています。
レントゲン写真をみると、周りが腫れている左下は、少し後ろ向きに生えていました。
そして右下は完全に横向に生えてました。
確かに、普通に生えている自覚はありませんでしたが、驚きでした。
2-3.処置
初診でいきなり抜歯をすることはありませんでした。
腫れが引いてからの抜歯を勧められました。
初診の治療としては、消毒をしてもらいました。
治療というよりは、応急処置みたいな感じです。
消毒は少し痛かったですが、かなりスッキリしました。
歯茎と奥歯の間に挟まっていた食べかすも空気で吹っ飛ばして洗い流してもらいました。
初診で処方された薬
初診では薬も処方されました。
抗生物質と、痛み止めです。
抗生物質は細菌を殺して腫れをひかせる為に服用します。
腫れの治療としては、この薬を飲むのがメインの治療なのでしょう。
痛み止めは辛かったら飲んでくださいとの事でしたが、私は飲みませんでした。
3.初診を終えてからの経過
初診で歯科から処方された薬を飲み始めてから、日に日に腫れが引いていきました。
身体の抵抗力が低下しないように、睡眠時間の確保と栄養バランスにも気をつけました。
一週間後には腫れも引き、問題なく食事が出来るようになりました。
これはもう、治った、抜歯しなくてもいいよね・・・?
と思える状態です。元通り。
4.2回目の歯医者(町医者)
2回目の歯医者は経過観察と消毒、口腔外科の紹介状を書いてもらいました。
4-1.口腔外科じゃないと抜歯できない
口腔外科じゃないと抜歯が出来ない。
これが親知らずにおける最大の無知でした。
口腔外科じゃないと、生え方に異常がある親知らずの抜歯は出来ないそうです。
2駅ほど離れた総合病院を紹介されました。
こんな事なら、最初から口腔外科のある歯医者に行けば良かったです。
後から気付いたのですが、街中には口腔外科も設置されている歯医者もあるんですよね…
5.総合病院の口腔外科へ
町の歯医者さんから紹介された口腔外科へ行きます。
ちなみに口腔外科がある総合病院には最終的には4回行くことになります。
- スケジューリング
- 抜歯(1回目:左上下)
- 抜歯(2回目:→上下)
- 抜糸
5-1.口腔外科①:スケジューリング
初診からは1カ月以上経っていました。
この頃には食事が辛かったあの時が嘘のように奥歯の腫れが治まっていました。
しかし、今後も同じような事態が起こる可能性が高いため、抜歯をした方が賢明です。
口腔外科では、軽く口の中を見た後に、抜歯の日程を決めて同意書にサインをして終了しました。
抜歯後2週間は重要なイベントは控えるようにしなければなりません。
平日しか予約が出来ない事もあり、抜歯は3週間後になりました。
余談ですが、大きな病院は待ち時間が長すぎます。
新患受付待ち
↓
口腔外科診察待ち
↓
レントゲン撮影待ち
↓
口腔外科へ戻っての待ち
↓
会計待ち
合計1時間半は待ち時間でした。
処置は30分も掛かってないのに…
5-2.抜歯(1回目)
いよいよ待ちに待った抜歯です!
抜歯1回目は左上と左下です。
抜歯を分ける理由は、4本一気に抜いてしまうと、使える歯が無くなって食事が出来なくなってしまうからだそうです。
抜歯に掛かった時間
抜歯は15分で終了してしまいました。
なんとあっけない。。。
まずは麻酔で5分掛かりました。
麻酔はチクッとするかと思いきや、全然痛くありませんでした。
麻酔の後に口をゆすげるのですが、苦くて不味かったです。
いよいよ抜歯、まずは左下から。
左下の親知らずは完全に出ていなかったので、歯茎を切るとの事。
怖くて目を瞑ってましたが、5分くらいで抜けました。
麻酔で感覚はありません。
軽く縫って左下は終わり。
次は左上。
恐る恐る目を開けてみると、
何やら30㎝くらいの細長い道具を使っていました。
てこの原理?で先生が頑張っています。
少しすると、歯がぐらぐらとしてきました。
そこからは直ぐに抜けて、終了です。
抜歯した歯はこんな感じです。
右下も抜き終わって合計15分程度。
軽いうがいをして下さいとの事。
うがいすると血が。
気になったので、コップ2杯目に突入したところ、
医師より『血が止まらなくなるので止めてください』と止められました。
その後、止血のガーゼを噛みます。
麻酔で感覚がないので、しっかり抜歯した箇所に当たっているのかわかりませんでした。
縫った糸を抜く抜糸の日程を決めて終了しました。
ちなみに平日限定でした。
大きい病院は殆どどこもそうでしょう。
抜歯で処方される薬
処置室を出た後は、会計を行い、近くの調剤薬局へ。
2種類の薬を処方されました。
- 菌を殺す抗生物質
- 痛み止め
親知らずを抜く前に処方された薬と同じでした。
その場で飲みます。
なので、抜歯前にはしっかりご飯を食べてからが良いでしょう。
私は医師からも言われていましたので、食事を取ってから抜歯に臨みました。
午後に有給を取って抜糸する方は、余裕を持ったスケジューリングをした方が良いですね。
抜歯後の体調
薬局を出たあとは帰宅の為に病院の最寄駅へ徒歩移動しました。
術後30分後にガーゼを捨てて下さいとの事だったので血まみれのガーゼを捨てました。
血はほぼ止まったようでした。
この時、血がまだ出るようだと貰った新しいガーゼを噛みます。
この日は晴れで、夏真っ盛り。
気温は35°近く。5分も歩いていると汗が出てきます。
徐々に感じる違和感。
歯(抜歯した後なのでもう無いですが)が痛い!
虫歯が痛む感覚と似ています。
血が回ったからなのかはわかりませんが、動くと痛む気がします。
電車で座ると良くなりました。
帰宅後、横になりました。
歩いている時よりも痛みは和らぎましたが、鈍痛が続きます。
我慢は出来る程度の痛さなのですが、
思考の7割くらいは割かれます。
当日の仕事は職種に限らず難しいでしょう。
午前に抜歯して午後に仕事をするのはおススメできません。
もちろん出来なくはありませんが、まともな思考が出来るとは思えません。
おそらく車の運転も厳しいですね。
私は、せっかくの休みなので趣味を楽しもうと思いましたが、無理でした。
なお血は、微妙に出続けてました。
ガーゼを噛むほどではありませんが、口の中が生臭くなって気持ち悪いです。
抜歯後の食事
抜歯から4時間後に食事をとりました。
抜いてない方の歯を中心に使い、なんとか食べることが出来ました。
傷に挟まるのが怖いです。
外食は難しいでしょう。
豆腐は食べやすかったです。
この頃には痛みも殆ど無くなってきました。
歯磨きはそーーーーーっと行いました。
もちろん歯ブラシはピンク色になります。
無理に磨こうとすると歯ブラシが真っ赤になりますので注意です。
抜歯の翌日
睡眠時間5時間で起床しましたが、
いつもよりも体が圧倒的に重く、起きるのが辛いです。
やはり、身体への負担はかかっているのでしょう。
抗生物質の副作用?下痢に・・・
抜歯から4日後、下痢になりました。
薬局で薬を貰う時に、お腹が緩くなるとは言われていました。
抗生物質が腸内の菌を殺してしまうのが原因との事。
抜歯後暫くはなんともありませんでしたが。。。
朝起きてお腹が痛く、すぐにトイレへ。
会社へ出社後、始業前に念の為にトイレで踏ん張ったらまた出ました。
その後、不安でしたが腹痛は起きませんでした。
次の日も朝に下痢でした。
私は、お腹が弱い方なので、平気な方は平気なのかも知れません。
5-3.抜歯(2回目)
2回目の抜歯は右上と右下の2本です。
1回目の抜歯と先生が違ったのですが、2回目の抜歯はスケジューリングの段階で難易度が高いと言われていました。
実際、45分ほどは手術に掛かりました。
長時間歯をぐりぐりされるのは精神的に苦痛です。
麻酔が効いてるので痛くは無いのですが、ストレスと恐怖が半端ないです。
かなり精神を摩耗しますので覚悟しておきましょう。
ちなみに、難易度が高い抜歯の場合、歯茎を大きく切る為、傷口を糸で縫います。
後日、この糸を抜く必要があります。
5-4.抜糸
難易度が高い右の歯の抜歯を終えてから2~3週間後、抜糸に病院へ行きました。
抜糸と、経過観察(最終チェック)です。
抜糸は1分で終わります。先生が糸の結び目を切って引っ張るとスルスルと糸が抜けます。
僕らでいうと、洋服のタグを取るようなイメージです。
6.再び町医者の歯医者へ
僕は紹介された口腔外科で抜歯と抜糸(ややこしい)を終えた訳ですが、真の最終確認として、最初に訪れた町の歯医者さんへ行かなければなりません。
マジでメンドクサイ。病院同士で申し送りしてくれよと思いました。
1000円以上取られました。
7.親知らずの抜歯の費用
親知らずの抜歯に掛かった費用の合計は、19,630円でした。
内訳
親知らずの抜歯に掛かった費用の内訳は以下の通り。
- 歯医者1回目1980円(薬込)
- 歯医者2回目1280円(薬込)
- 口腔外科1回目(スケジューリング)2130円(薬無)
- 口腔外科2回目(抜歯)4030円(薬込)
- 口腔外科3回目(抜歯)7620円(薬込)
- 口腔外科4回目(抜糸)980円
- 歯医者3回目(最終チェック)1610円
8.親知らず抜歯の注意点や感想
親知らず抜歯の記事の終わりに、注意点や感想などを書いておきます。
少しでも腫れている、痛みが出たら即病院へ
病院は1日でも早く行くことをおすすめします。
消毒と、抗生物質の処方で腫れが引きますので、一日でも早い方が良いです。
食べかすや歯垢が詰まっている状態ですので、放置すると更に悪化し、腫れが引くのに時間がかかる可能性があります。
歯医者は口腔外科へ
初めから口腔外科で診察することで、同じ歯医者で抜いてもらえるかもしれません。
紹介だと多く病院へ通うことになります。
しかも僕のように遠い病院を紹介されたら、たまったものではありません。
推測ではありますが、3回は病院に行く回数が増えてしまいます。
町医者の歯医者さんへ行った場合
- 【町医者】初診、レントゲン、処置
- 【町医者】処置の経過確認、口腔外科への紹介
- 【口腔外科】スケジューリング
- 【口腔外科】左抜歯
- 【口腔外科】右抜歯
- 【口腔外科】抜糸、最終チェック
- 【町医者】最終チェック
口腔外科へ行った場合
- 【口腔外科】初診、レントゲン、処置、スケジューリング
- 【口腔外科】処置の経過確認、左抜歯
- 【口腔外科】右抜歯
- 【口腔外科】抜糸、最終チェック
以上となります。ありがとうございました。